痛いニュース(ノ∀`) : ドワンゴ、新卒入試で2525(ニコニコ)円の受験料を徴収へ 「本気の方だけ受験してほしい」 – ライブドアブログ
ドワンゴは、2015年の新卒入社試験で、2525(ニコニコ)円の受験料を徴収することを発表した。首都圏の受験者が対象で地方在住者は免除される。受験料は全額寄付するという。同社は受験料制度を導入したことについて「本気の方だけ受験してほしい」とコメントしている。
ドワンゴは、就活生がネットで簡単に100社近い入社試験にエントリーできるようになった一方で、就職口自体が増えているわけではないと指摘。また、受験生の増加に企業側の負担も増え、本当に必要な人材を見極める十分な時間をかけることが難しい現状があると説明。「就活生も企業も苦しんでいる現状になんとか一石を投じられないかということで、入社試験に受験料を設定することにしました」としている。
2525円の受験料は、プレエントリー後の選考にエントリーする際に発生する。対象になるのは1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の受験者で、その他の地域の受験者は免除される。
決済方法はクレジットカード決済やキャリア決済に対応しており、手数料はドワンゴが全額負担する。
なお、合否に関わらず返金はしない。
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「法律さえ守っていれば何をしても良い」と公言する人はあまりいませんが、特定の場面で「法律には違反していないから良いだろう」という人は結構見かけます。しかし法律というのは森羅万象すべての自体を把握して、間違いが一切無いルールとして作られているわけではありません。法律だけを守っていればすべてうまく社会が回るというわけではないのです。
逆に、遊びがまったく無い歯車が回らないのと同様、法律で決めすぎてしまえば生活がしづらくなったりする事態だって生じかねませんから、あえて空隙を作っている部分もあるでしょう。ですが、このドワンゴのような事をやる人間が増えれば、そういった空隙も埋めなければならなくなり、どんどん住みづらい世の中になってしまいます。
通常、企業などの雇用者側と労働者などの被雇用者側では、雇用者側のほうが立場が強いものです。その為、労働者を保護する目的で労働基準法が作られていますが、労働基準法には賃金全額払いの原則があり、自社の商品を買わせてその分を天引きするなどの行為は違法となります。しかしいったん給料を全額払った後で商品を購入することを迫るのは違法ではありません。ただ、普通はその企業で働き続けることを考えるならば、このような買取強制を完全に拒否するのは難しいでしょう。
インターネット上ではコンビニバイトにクリスマスケーキ販売ノルマを課し売れ残りを買い取らせたり、郵便局のパートなどでも年賀状の販売ノルマを課し余りを買い取らせたりするのが話題になっていましたが、このような問題が続けば法規制が入り、社員は自社製品を購入してはならない等、逆に生活が不便になるような事態が生じるかもしれません。
今回のドワンゴの件は、更に深刻で「本気度を測るために金をだせ」という異常な要求をしています。これは社員対象に例えると「会社への忠誠心を図るために高額の費用を徴収する社内講習を受けろ。受けない場合は忠誠心が足りないということだから出世はできないし、講習を受けた人より能力も落ちるということだから給料も減額する」とか言って、金を徴収するようなもので、法律的に違法と判断されるかは解りませんが、完全にグレーゾーンに入っており一般社会人が判断してアウトと判断する人が大多数になるのは間違いない行為です。
さすがに本気で強行する前に様々な人からツッコミが入り中止するとは思いますが、ただでさえアレな企業が増えている中、企業のモラルハザードをすすめないためにも理性的な対応を望みたいところです。