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香川県

[香川県高松市]医師不足と医師過剰の両立

 


中学生の医師体験講座 | NNNニュース

命を守る医師の仕事の魅力を伝えようと、高松市の高松赤十字病院で24日、中学生を対象にした医師体験講座が開かれ、医師を目指す県内の中学生23人が参加。


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将来の参考のために実際の仕事内容を体験するのは大変良い機会だと思います。自分も学生時代に人体内部を見させて頂きましたが、実際の仕事においてもその経験は大変役立ったことを覚えています。ただ、上記の体験講座を地方の医師不足などのために行っているのであれば、それほど効果が期待できないのではないかと考えます。

基本的に現在における、特に地方の医師不足は、医師の全体数が足りないというよりは、医師の偏在によるものが大きいと思います。医師から考えても、儲かるところ、あるいは設備や経験者が整っていてスキルアップできるところで働くことを好むでしょうから、条件の良いところに医師が固まってしまうのはしょうがない事です。

今までは地域の大学などに紐づいた地域の医師会の力が強く、さまざまな利権構造が取りざたされながらも、医師会の指示によって不人気な所にも医師が派遣されるようになっていましたが、現状では医師会の力は弱まる方向で動いており、その制御能力は減退の一途をたどっているようです。

結果として医師の全体数はそれなりにいても、特定の場所では医師不足に陥るという事にもなってきています。また地域的なだけではなく、産婦人科や小児科などハイリスクな医療領域から医師が足りなくなる事態も起こっているようです。ふつうのビジネスなら「不足しているなら、むしろビジネスチャンス」とも出来るのですが、医療は価格設定や商品内容を自由にいじれるわけではないので、制度そのものを見直さないと、なかなか現状を改善する事は困難でしょう。

政治的な制度の見直しが待たれる領域となっています。

 

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[香川県高松市]保育士人材バンクから始まる

 


香川県、保育士人材バンクを開設 待機児童の解消狙う  :日本経済新聞

香川県は保育士の就職の相談やあっせんに取り組む「香川県保育士人材バンク」を8月2日に開設する。待機児童の解消に向け、保育士を確保するのが狙い。県が保育士の人材バンクを開設するのは初めてという。


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抜本的な問題として、6歳から15歳までの間は、ある程度面倒を見る公的な機関があるのに、0歳から5歳まで、なんでそういうのを作ろうとしないのかなというのが大きな疑問でもあります。

まして、現在は子供を作ることが経済負担を招くこともあって、少子化へと突き進んでいるのですから、全体的に国で面倒見てしまったも良いように思いますね。働いていない保育士側だって、公務員という事なら、考えを変える人も数多くいるのではと思います。

とりあえず香川県では県関連の組織から保育士の斡旋という形だけで始めるようですが、国レベルでもう少し0歳児からの保育をシステマチックに考えてしまってもよい時期かと思いますよ。

 

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