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[愛媛県]「男女平等の社会」と労働力人口の減少の関係性

 


愛媛県、女性が活躍しやすい職場環境づくり支援  :日本経済新聞

愛媛県は働く女性が活躍しやすい職場環境づくりを支援する。担当者が県内企業を直接訪問し、活躍状況など実態を聞き取るとともに職場改革の相談を受ける。20社程度をモデル企業にして女性活用の計画作りなどをしてもらう。労働力人口が減少するなか、女性の社会進出は地域経済の活性化に重要。訪問を通じ、企業に女性活用を促す。


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  • ×労働人口が減少している
  • “安い”労働人口が減少している

実際のところ、労働者自体がいないわけではないでしょう。現地の企業が提示する安い給料で働いてくれる労働者がいないというだけです。

その為「女性の社会進出を推進」を応援する経営者の中には、「女性なら安く雇える」という腹積もりがある人も結構いるのではないかと思います。男女平等を謳う人間にとっては、許されない考え方だと指摘したくなると思いますが、低人件費・低物価の国とがっぷり四つになって戦わなければならないグローバルな時代の中で、できるだけ人件費を浮かせたいと考える経営者側の考え方もわかりはします。

また、もし国際競争に負けて会社そのものが減れば、男女が平等だろうが関係なく働く場所自体が無くなりかねないわけですから、経営者のみならず、男女両方の労働者にとっても、歓迎できない事態となります。

 

出来うるならば会社を所有する経営者もそこで働く労働者も双方が満足する解決策があれば良いのです。現在の状況を踏まえたうえで考えられる方法としては、労働形態というか会社の運営時間を見直すというのも一つの手でしょう。

現在の経営者には労働法を間違って把握し、正社員は1日8時間働かせなければならないと思い込んでいて、会社の就業時間もそれに合わせて8時間、休憩時間を入れて9時間前後としている経営者はたくさんいますが、ぶっちゃけ8時間という枠に縛られなくても出来る仕事はたくさんあるわけです。会社の運営時間自体をコンパクト化すれば、その分人件費コストも安くて済むようになります。

また、8時間という就業時間は無理でも、そういう変則的な短時間での時間帯でなら働けるというようなニーズも必ずあるでしょう。単純に今までの必須でもない今までの条件を単なる慣習だけで継続して人を募集し、労働者が集まらないと嘆くよりも、経営者側がやれる事はまだまだあると思います。就業形態が多様化した方が男女関係なく様々な立場や事情を持った人が働きやすくもなるでしょう。

お役所は女性の社会参加と聞くと、一様に「女性に配慮する」方向だけの行政施策ばかりに目を向けますが、もう少し離れた場所から俯瞰してみた方法論を考えてみないと、逆に社会の歪は大きくなってしまうでしょう。動きに制限がある大企業は無理でしょうが、比較的フットワークの軽い先進的な中小企業の動きに期待したいものです。

 

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[東京都五輪]祝☆2020年東京オリンピック決定! ビジネスの観点から

 


2020年「東京五輪」に決定 – MSN産経ニュース

2020年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会は7日(日本時間8日)、ブエノスアイレスで行われ、開催都市に東京を選んだ。東京は決選投票でイスタンブールを破り、1964年以来2度目となる開催を決めた。


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ある意味、世界最大級のお祭りが2020年東京都で開催される事に決定しました。

お祭りとなれば、祭り当日はもちろん、事前準備期間においても日本全国、あるいは世界中から人や金、モノなどが集まることになります。ビジネスの土台となる経済活動はどれだけ早く金やモノが回るかがポイントとなりますから、これから起業を考えている人にとっては2020年のオリンピック開催までは追い風となるかもしれません。

逆に言えばうまく帆を操れないと強い向かい風を受けて沈没する事にもなりかねませんが^^;

経済活動過剰の現場というのはコントロールが効かなくなる可能性も高いというデメリットもあります。ビジネスに追い風を吹かすのに祭りを利用するにしても、きちんとした出口戦略を立てて参加したいものですね。

 

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[群馬県]「グンマー観光」にお客を呼ぶ方法

 


群馬県は本当に魅力がないの?(Excite Bit コネタ) – エキサイトニュース(1/2)

2012年都道府県の魅力度ランキングで、最下位に選ばれてしまった群馬県。日本一ブランド力&知名度のない秘境として、今ネットなどでは「未開の地グンマー」としておちょくられているという。


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未開の地「グンマー」とは、ネットではよく使われるネタですけど、おちょくられるという事は知名度があるという事で、ビジネス展開的には扱いやすいとも言えます。悲惨なのは名前すら上がらないという状態の方です。

その点、群馬県にとっては知名度が上がって、むしろありがたい状態だといえるでしょう。しかし、そこからビジネス展開を広げることができるかどうかは、また別の話となります。

 

以前にも言いましたが、ビジネスを行うに当たって必ず必要となるのは「お金を払ってくれるお客」です。関心を持って注目しているとは言っても、必ずしも「=お客になる」とは限らないので、お客を作ろうとするならばいくつかの段階を経なければなりません。

  1. 商品やサービスついて知らない状態
  2. 商品やサービスの名前を知っている状態
  3. 商品やサービスに興味・関心を示す状態
  4. 商品やサービスをある程度理解した状態
  5. 商品を買ったり、サービスを利用したいという欲求が生じる状態
  6. 商品を買う・サービスを利用する必要が生じた状態
  7. 実際に商品を購入・サービスを利用するお客となった状態
  8. 商品・サービスに満足し、リピーターとなった状態

理想的な流れの一例として上記をあげました。ネットで「グンマー」ネタに触れている人は3の状態であるかのように思うかもしれませんが、群馬そのものを売ったりするわけではありませんので、実のところ1あるいは1未満の状態にすぎません。その為、最初に引用した記事にあるように、群馬内のサービスや商品を列記した本などを出したりして「グンマー」への興味・関心を群馬内の商品やサービスへの興味・関心に向けさせる所から始めなければならないわけです。

また、上記の段階は、お客予備軍の方々に対して階段を上るように1段ず昇ってもらう必要があるというのもお客を作る上で重要な要素でしょう。一気に高いところまで登らせようとすれば、逆に反感を買ってそっぽを向かれてしまう可能性が高くなります。

 

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[香川県高松市]医師不足と医師過剰の両立

 


中学生の医師体験講座 | NNNニュース

命を守る医師の仕事の魅力を伝えようと、高松市の高松赤十字病院で24日、中学生を対象にした医師体験講座が開かれ、医師を目指す県内の中学生23人が参加。


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将来の参考のために実際の仕事内容を体験するのは大変良い機会だと思います。自分も学生時代に人体内部を見させて頂きましたが、実際の仕事においてもその経験は大変役立ったことを覚えています。ただ、上記の体験講座を地方の医師不足などのために行っているのであれば、それほど効果が期待できないのではないかと考えます。

基本的に現在における、特に地方の医師不足は、医師の全体数が足りないというよりは、医師の偏在によるものが大きいと思います。医師から考えても、儲かるところ、あるいは設備や経験者が整っていてスキルアップできるところで働くことを好むでしょうから、条件の良いところに医師が固まってしまうのはしょうがない事です。

今までは地域の大学などに紐づいた地域の医師会の力が強く、さまざまな利権構造が取りざたされながらも、医師会の指示によって不人気な所にも医師が派遣されるようになっていましたが、現状では医師会の力は弱まる方向で動いており、その制御能力は減退の一途をたどっているようです。

結果として医師の全体数はそれなりにいても、特定の場所では医師不足に陥るという事にもなってきています。また地域的なだけではなく、産婦人科や小児科などハイリスクな医療領域から医師が足りなくなる事態も起こっているようです。ふつうのビジネスなら「不足しているなら、むしろビジネスチャンス」とも出来るのですが、医療は価格設定や商品内容を自由にいじれるわけではないので、制度そのものを見直さないと、なかなか現状を改善する事は困難でしょう。

政治的な制度の見直しが待たれる領域となっています。

 

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[兵庫県南あわじ市]看護師が落ち着いて働ける職場の求人情報

 


淡路看護専門学校売却へ…兵庫県、事業継続者募る : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

兵庫県は、県立淡路看護専門学校(南あわじ市広田広田)を2015年3月末で廃止し、土地と建物を民間事業者に売却し、事業を引き継いでもらう方針を決めた。

売却価格は1億2300万円とし、8月12日から募集を始める。選定委員会を設置し、10月には事業者を決める。


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現在、日本の人口は全体数でこそ減少はしていませんが、内訳的に首都圏や大都市圏を除いた地方は微減という感じで推移しています。兵庫県も徐々に人口が減少している県の一つです。

医療関係職は結局の所、人に対するサービスを提供する職種ですから、対象となる人が現状すれば、サービスを提供する側も減少するというのが普通ではあります。上記のようなニュースもその動きの一環と言えるでしょう。

 

日本の人口動態を見る限り、今後も地方の人口減少は続くように思えますから、仕事を探す看護師や医師、介護職、その他医療関連職に携わる人も、今後の仕事の場を考える必要があるかもしれません。若いうちはいくらでも住居を変えられるでしょうが、年を取ってからの転居はかなり苦労します。人生を通じて落ち着いて働ける場所というものも考えておく必要があるでしょう。

 

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