建築ちゃんねる : 【無職に朗報】土方の人手不足が深刻 住宅建築ラッシュなどで賃金を上げても全然足りない有様
建築工事の現場で緊張が走っている。作業員が全然足りないのだ。今夏は消費増税や住宅ローン金利上昇を控えた駆け込み工事に加えて、東北地方での東日本大震災の復興事業の急増が重なる。
人手不足から工事費は震災前の2倍に上昇。賃金を上げて少ない人材を奪い合う動きが加速している。ある意味、活況を呈しているのだが、関係者の表情は曇るばかり。「景気が良くても若者が集まらない」という建築業界の構造問題が浮き彫りになっている。
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土木業界・建築業界での人不足が深刻で求人をかけても人が集まらないとの事です。
なぜこうなるかは、これまでの日本の歴史的流れを考えてみれば当たり前とも考えられます。
Wikipediaなどによると、1955年ごろの大学進学率は7.9%程度で、1990年代で、やっと24.7%となりました。ところが2012年では50.8%と加速度的に増加しています。これはある意味非常に恐ろしい話です。
現代の軍隊では将軍や左官・尉官等士官の数が1だとすると、軍曹など下士官の数が4、一般兵士の数が10というのが普通の割合だそうです。大学を士官候補を育てる場と仮に考えると、現在の日本社会は士官が5で下士官&一般兵が5という割合で人材を育てている事になります。それを考えれば、土木業界や建築業界の現場で働く、いわば一般兵が集まらないのは当然の事です。
記事では建築業界の構造的問題と言っていますが、これは日本社会のそのもの、いや、大学教育が普及している先進国全体の構造的問題だといえるでしょう。
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