ASCII.jp:なぜ企業は自分にマッチしたクラウドの構築に失敗するのか
(前略)
企業は、パブリッククラウド、例えばAmazon Web Servicesのような「サービスとしてのインフラストラクチャ」を大いに参考にして、自社プライベート・クラウドをとても大きく思い描く。 そして企業はOpenStackやその他のプライベート・クラウド技術を試してみる際に、以下のことを期待している。
- シンプルであること。
低コストであること。
標準的で全自動であること。
アプリケーションレベルで「融通がきく」こと。すなわち需要の増減によって可変するジョブに、クラウドが自動的にコンピューティング・リソースを増減することで対応可能なこと。
リソース消費量ベースであること。
インフラレベルでスケーラビリティが無限大にある。つまり企業が望む規模でクラウドを構築できること。
Amazon Web Servicesのように、IT(およびITポリシー)から強い干渉を受けず、管理が最小限で済む。
しかしセットアップの時点で実際に気づくのは以下のことだ。
- 紛れもなく複雑であること。
高コストであること。
一部が標準的で自動化されるのはほんのわずかであること。
望んだような融通性がないこと。
容量に制限があること。
IT依存は危険をはらむこと。アクセスと財務の管理、キーの管理と暗号化、その他ツール全てを企業がクラウドで管理しようとするため。
********** 引用ここまで **********
なぜ企業がクラウドコンピューティングに失敗するのか?
一番大きな理由がコンピューター化というものに対する勘違いがあると思います。
つまり「IT化すれば業務の効率が上がる」という勘違いです。
しかし現実は、手作業の非効率業務をIT化してもコンピューターをつかった非効率業務になるだけだったりします。場合によってはコンピュータを使う作業が増える分、更に非効率化に磨きがかかったりもしたり。
IT化の恩恵を最大限に活用するためには、IT化を行う前にIT化を前提とした業務内容見直しを行う必要があります。しかし、それを行う企業はあまり見られません。なぜなら、IT化をしようとする企業、あるいはその企業の実質責任者は、ある意味楽になりたいから行うのであって、業務の見直しなどという苦しく・煩雑で・面倒くさい作業を行うのは、想定していないからです。
IT化を手伝うほうの企業もデメリットを説明して受注を減らすような事はしないでしょうしね。
IT化に限らず何でもそうかと思いますが、 一言で言うとトップ(権限者)の考えが足りないというのが原因と言えるでしょう。
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