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仕事・職業に関するアンケートを開始

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 【自分たちは意外と狭い範囲の世界しか知らないのかもしれない】

 子供の頃、自分の母親は産婦人科の病院に勤めていて、家では3人の子供の世話をしながら、日勤・夜勤を務め、時には夜中の2時3時にお産が入って人手が足りないと電話で呼び出されることもあるなどという状況で働いていました。

 漠然と看護婦をやっていたことは知っていましたが、では日常において具体的にどんな事をやっていたのかは、まったくと言っていいほど知りません。

 自分自身も年を重ね、親と同じように看護師の資格をとり、複数の病院で働いた経験もありますが、一口に看護師といっても、一日の仕事スケジュールやその内容は似通っていながら、職場によってはかなり違った部分もある事が分かっています。

 だれもが家庭の生活と仕事の場所が一緒だった、はるか昔の時代とは違い、少数の家業を受け継いでいる家庭を除く大部分の仕事人は、現在、生活の場所とは別に職場を持っているのが現状です。その為、自分の親のやっている仕事すら、職業名や会社名は知っていても、日常的な仕事のスケジュールや具体的な仕事内容を知らない子供が少なくないのではないかと思います。

 

【仕事内容に関するアンケートについて】

 そんな状況のなか、この「ジャパンガイド・ドット・ビジネス」では様々な仕事に関する情報などを提供していく予定ですが、自身で調査や直接的な取材を行う前に、皆さんがやっている仕事内容についてネット上にて広く伺い、今後の参考としたいと考えました。

 下記にアンケート項目と説明、及び記載例を掲載しますので、それを参考に皆様方の経験した仕事内容について、詳しく教えていただければ幸いです。どうかよろしくお願いいたします。

 

【お尋ねしたいアンケート項目】 ※どのように記載するかは記載例を参照

性別:

年齢:(○○才台でもかまいません)

働いている場所:(都道府県+市町村、不都合なら市町村は省略可)

どんな会社:(業種など会社の内容)

貴方がしている仕事:(職種や勤務形態、在職年数など)

月給(手取り):(大体の概算でかまいません)

年間合計ボーナス:(大体の概算でかまいません)

年収(税込):(大体の概算でかまいません)

仕事の流れ:(時間に沿って仕事項目を簡単に記載、使いやすいように改変してください)

8:00~9:00

9:00~10:00

10:00~11:00

11:00~12:00

12:00~13:00

13:00~14:00

14:00~15:00

15:00~16:00

16:00~17:00

17:00~18:00

 

仕事内容の詳細:(仕事内容毎に詳細を記入)

 

 

その他:(上記項目に当てはまらない仕事に関する情報などがあればこちらへ)

 

 

【アンケート記載例】

 ******** 記載例ここから ********

 性別:

年齢:38歳 (あるいは30歳代などと記入してください)

働いている場所:埼玉県さいたま市 (市町村は省略してもかまいません)

どんな会社:精神科250床程度の病院です (業種等、会社の内容を記載)

貴方がしている仕事:閉鎖病棟の看護師、夜勤ありの正社員、在職6年です (職種や職務形態、在職年数等を記載)

月給(手取り):32万円

年間合計ボーナス(手取り):72万円

年収(税込):540万円(大体の概算で構いません)

 

仕事の流れ:(時間の区切りは必要に応じて追加したり削ったりして下さい)

(日勤の始まり)

9:00~9:30 申し送り・連絡事項

9:30 環境整備・検査・治療・処置

    曜日によってリネン交換・入浴介助

    作業療法・心理療法など

12:00 昼食介助・昼薬

    (職員は11:30~13:30の間1時間ごと交代で昼食)

13:30 検査・治療・処置

    作業療法・心理療法など

(14:00~14:30 ミーティング)

 15:00 患者さんへのケアが一段落したら記録

 

 

(夜勤の始まり)

17:00~17:30 申し送り・連絡事項

18:00 夕食介助・与薬

20:30 眠前薬与薬

21:00 消灯・朝まで定期的に巡回

   (職員は21:00~22:00の間で夕食)

   (1:00~5:00の間で交代しながら休憩2時間あり)

   (5:00前後に朝食をとったりとらなかったり)

6:00 モーニングケア

7:30 朝食介助・与薬

(日勤への申し送りへ)

 

※  上記の流れ以外に2時間おきぐらいに排泄の介助、各食事の合間に水分補給、患者さんの体調に応じて適時コミュニケーションを兼ねた状態観察、その他患者さんの要望や病状、ナースコールなどに応じてその都度の対応が入ります。。

 

仕事内容の詳細:仕事の流れの中の各業務内容や特徴的な出来事等を記載

 

○全体の概要○

 働いているのは精神科の閉鎖病棟(鍵のかかっていて患者さんが自由には出入りできない病棟)です。一般的には精神科の閉鎖病棟というと精神的に興奮して暴れる可能性のある患者さんが入るという感覚があるかもしれませんが、自分が働いている場所は高齢者の認知症(いわゆる痴呆)で現実見当識が無く幻覚妄想などもあってうまく生活ができない人や鬱病で自殺企図などがある高齢者などが多い感じです。もちろん本来の精神科の入院者の中では多数を占める統合失調症の人もいますが、他の病院に比べれば比較的割合は少なめですね。その為、治療は薬物療法・精神療法を中心としながら、看護サイドとしては身体的な安全及び健康の確保と、不安をできるだけ和らげるような精神的援助を軸にしながら生活のお世話をするのが主な仕事になります。

 

○申し送り○

 患者さんの状態は日によって変化していく為、日勤帯⇔夜勤帯の人の変わり目には、情報提供が必須となります。精神科の閉鎖病棟は幻覚妄想などの症状が活発で職員の対応次第ではまったく状態が変わるような人もいらっしゃるので、特に情報の共有は重要となってきます。その為、何かあった時は必ず記録を残し、更に口頭で申し送る形をとっています。数十名の患者さんの情報を20分程度で申し送る感じなので、うまくまとめておく必要もあります。

 

○環境整備○

 床や水回りなどの一般的な清掃は外部の清掃業者に委託していますが、患者さんの身の回りの整理・清潔保持は患者さん自身がやるか、あるいは職員が介助して行う必要があります。入院を要する程度の精神科の患者さんは、自身ではうまく私物管理ができない人が多いので、目を行き届かせてないと、「あーこれ、昔小学校の机の奥で見たことある」的なカビカビ物件を発見する事になります。

 また、精神科では必ずといって良いほど治療に薬の服用を伴いますが、精神科の薬は神経を鎮静化させる作用の薬が多く、眠気が出たり、運動に関する神経に影響を与えて、動き難くさせたりする効果が強いものが多いです。その為、精神科の病院では事故の中でも転倒事故は非常に多いのが特徴です。身の回りの整理整頓がきちんとしていないと、荷物に足を引っかけたり、こぼしてそのままにした水気で足を滑らしたりといった事が頻繁に起こる事になります。自分が昔行った看護研究では、職員が介入していなければ転倒事故が起こっていただろう状況は年間に数百件発生しているというデータもありました。安全確保という面からみても環境整備に関しては特定の時間に行うだけではなく常時気を配る必要があります。

 

○検査の介助○

 体温や脈拍数、血圧、呼吸数などのバイタル測定はもちろん、血液検査の為の採血や尿検査の為の採尿、その他便や喀痰の検査などの為の検体の採取は看護師の仕事となります。精神科の患者さんはスポーツどころか普段動きのない人もいて、その分血管が細く身体の支持組織も緊張が少ない為、血管が針から逃げやすく、採血時にかなり苦労をする人も多いです。

 

○治療・処置○

 処置関連では、入院してくる高齢者で結構あるのが、動かない・ご飯も食べないという人たちに対するもので、高確率で褥瘡が発生していたりします。原因は鬱だったり認知症だったり、統合失調症だったり、と様々ですが、創傷・皮膚に関する処置が必要になってきます。

 治療としては、やはりメインは精神科薬によるものです。処方自体は医師の仕事ですが、薬の管理は看護師の仕事に入ってきます。自分の名前もはっきり言えず、他人の名前で呼んでも返事をしてしまうレベルの意識がはっきりしていない人もいますので、誤薬をせず飲ませるには、声を出しての読み上げ、他職員の目も使ったダブルチェックの徹底など、繰り返しの確認が重要になってきます。

 また、麻酔を用いた無痙攣性電気ショック療法なども、まだまだ現役ですね。施行そのものは医師が行いますが、事前の準備や施行介助、行った後の患者さんの身体管理は看護師が行う事になります。電気ショック療法は通電中は見ていて苦しそうに見えるのですが、行った患者さんに聞くと、頭の中がすっきりした感じで気分が良いという人も多いです。ただ、施行直後は朦朧とする人が多く、フラついているのに「野菜を買いに行かなきゃ」と言いだし走り出そうという人もいたりした経験もあるぐらいなので、注意が必要です。

 

○リネン交換○

 週1回はベッドシーツや枕カバー、包布などリネン類を交換しています。中腰姿勢になる為、結構腰に来る作業だったりしますね。看護師や介護職にとって腰痛は職業病みたいなもので、かなりの確率で腰を壊す人がでているのが現状です。自分も腰椎ヘルニア(過大な負担で椎間板がずれて飛び出て脊椎の神経を圧迫する病気。重度になると腰痛だけではなく足にしびれが出たり、最悪下半身麻痺を起こす)持ちで、気をつけて動いている状態です。

 

○入浴介助・清潔介助○

 週3回入浴日があります。日本人の場合、自宅では毎日入っている人がほとんどでしょうけど、病院だと介助のマンパワー的に、このぐらいの回数が多いですね。もちろん介助が必要ない診療科では毎日入浴できるような病院もありますが、精神科では自分で入れないレベルの人が多いので、このような回数になっています。もちろん全員介助が必要なわけではないですが、入浴は転倒の危険や血圧変動による体調悪化の危険なども高い為、まったく職員が関わらないという場面は少ないですね。

 また朝の洗顔や歯磨きなども自力ではやらない・できない人がいますので、その介助も看護師の仕事に入ってきます。

 

○作業療法や心理療法の介助○

 作業療法や心理療法は直接看護師が行うわけではありませんが、行う場所までの送迎や必要時はメンバーとして参加する形になります。

 また季節行事などのレクリエーションや身体能力の低下を防ぐ為の日々の体操などは看護師が主体となって行っている活動もあります。

 

○食事介助○

 重度のうつ病の患者さんや統合失調症で混迷状態にある人、認知症の人の一部の方は、自分で食事をとれなかったり、食事を拒否したりする人もいます。その場合は職員の介助や、食事の代替えとなる高カロリードリンクなどの栄養食品、経管栄養・点滴による栄養補給などが必要となってきます。それらの施行や状態把握なども看護師の仕事です。

 また食事を拒絶するような人は、食間での水分摂取などもしませんので、こまめな水分補給の促しなども必要となってきます。特に高齢者は脱水を起こしやすいのに、頻回にトイレへ行かなければならないのを嫌って水分摂取してくれず、しかしながら自尊心は高いので自分の考えを押し通そうという人が多いので、相手の主張も尊重しながら、うまく水分摂取を促す必要があります。

 

○排泄介助

 看護師や介護職などの仕事内容で一番嫌な印象をもたれるのが、この排泄介助でしょう。精神科の閉鎖病棟だと食事を自力で食べられないレベルの人は、大抵排泄も介助が必要です。歩く事は出来ても自発的にトイレに行かないという人は誘導だけですみますが、トイレに座る事も出来ないという人や尿意・便意が分からないという人は、尿器や便器を使った排泄や床上排泄となり、必要に応じてオムツ交換や陰部清拭を行います。介助人数が多くなると、食事と排泄だけで、仕事時間のかなりの割合を割く事になります。

 自分が現在働いている病棟はそこまで排泄介助を必要とする人は多くありませんが、ひとり5分かかるとしてもそれが10人いただけで50分かかるわけです。(もちろん慣れてくるともっと短時間で可能です)、しかも普通に考えて一人一人に1日数回は排泄がありますから、要介助者が多い=肉体労働量が多い(&腰を壊しやすい)という印象がありますね。

 また、特に精神科の排泄介助を必要とする人は、単に介助を必要とする以上に、更に仕事が増える弄便行為(便を手に取って壁になすりつけたり、人によっては食べてしまったり)などが見られることがあるのも特徴です。単純に認知機能が落ちてわけがわからないからやってしまう人も多いですが、それより多いのが、「ご本人の気持ちとしては、職員に迷惑をかけないようにうまく自分で綺麗にしようとした。でも余計汚れが広がってしまった」結果というのが良く見かけますね。認知症がある患者さんは怒ったりすると余計混乱して、不適応な行動が増えるので、そういう時でも「気を使ってくれてありがとうね。でも汚れたらその場ですぐに教えてね」と話して、粛々と清拭・掃除をしたりします。

 

○巡回・夜勤帯○

 夜勤帯の消灯時間帯は適時巡回を行います。1時間に1回とか30分に1回ぐらいが標準で、具合の悪い人がいる場合は、それより頻回に様子を見に行く感じですね。精神科の患者さんは、不眠も一つの症状となりますので、素のままではなかなか眠れないという人も多いです。その為、眠剤を使用しますが、飲んだら飲んだで今度は転倒の可能性が高まったりするのです。

 認知症の患者さんなどでは、昼夜の区別がつかず周りの人を起こしてしまうような人もいて個室で対応する事も多いですが、そういう人に限って腎機能が落ちていて、強い薬は使えなかったりするので大変です。更に認知症の人は夜になると「アー!アー!」とか意味もなく大声を上げ続ける人もいる為、結構精神的にもくるものがあります。

 また夜勤帯では、入院予定患者さんの書類の準備など、特定の時間に縛られない細々とした仕事を時間の合間にやる事も多いですね。ただ、特に何も問題がなければ夜勤では交代で2時間程度の長めの休憩をとったりもしています。

 

その他:(仕事に関する事で他に何かあれば教えてください)

 徐々に徐々に高齢の職員が多くなってきている印象があります。若い人が少なくなっている為か、年齢が若い人は夜勤を多く回される傾向があります。もっとも逆にその方がお金を稼げて嬉しいという人もいるようです。

 職場教育に関しては、大体1か月ぐらいは他の職員と一緒に仕事をしてもらい、それで仕事の流れや内容を覚えてもらう形をとっています。また、職員のスキルアップを図るという意味合いで、職業スキル関連の講習会などに参加すると講習会費用の助成が出たり交通費がでたりしますね。

 病院内でもケースカンファや勉強会などを行っていますし、看護研究という形で年1回の発表の場があり、毎年一つの看護研究に対して10万円ぐらいの予算がついたりもしています。

 

******** 記載例ここまで ********

 

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